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地域社会にかかわって


福田総合コンサルタント株式会社
代表取締役  福 田 憲 洋

確か、昨年の9月頃に寄稿を依頼されていたのであるが、その後「胸膜炎」を患い京都大学医学部附属病院の呼吸器内科に2週間入院治療することになってしまった。
病院というものは、一度入院してしまうと一般社会とは完全に隔離されて治療に専念できるようなシステムになっていると思い知った。
お陰で本寄稿のこともすっかり失念することとなり、大変ご迷惑をお掛けすることになってしまい、関係各位にお詫びする次第である。

さて、この4月に私の住む住宅地でも自治会の役員交代があり世間でいう「班長」私の自治会では「評議員」という当番が周って来た。
入居順だから仕方ない。家内がくじを引いたら思いもかけず「自治会長」くじを引いてしまった。
と言うことで、私は150世帯の自治会の会長となった。
私の住宅地は昭和52年に伊藤忠不動産によって開発され、奈良県生駒市にある。
2500世帯、11自治会によって構成されており地区全体の共通問題に取り組む「自治連合会」が組織され、自前の事務所とパートの事務員まで雇用している。

150世帯の私の自治会は小さい方で、比較的運営のしやすい「静かな」自治会なので気軽に自治会長を引き受けたのである。
もとより「防犯灯の交換」や「飼い犬が他の犬に噛まれた」や「ごみの出し方」など身近などこの自治会でもある「よろず相談事」が持ち込まれ最初は戸惑ったものの昼間仕事でいない自分の街でもいろいろな事があるものと勉強になった。

「自治連合会」では「防犯・防災担当部長」の職もあり11自治会の担当者会議も行い、防犯幟を立てたり自主防災会と連携して防災啓発や防災訓練の企画を行い、さらに「民生児童委員」とか小・中学校区の役員さんと関わり様々な地域運動を学んでいる。正直仕事を持つ「現役世代」には少し荷が重いが。

さらに、ある事情から「北地区自治連合会 副会長」(36自治会)と「生駒市自治連合会 常任理事」(124自治会)も引き受けることになり、4足のわらじを履くはめになった。

単なる「自治会長」だけだと、あまり行政との関係も多くはないものの、「生駒市自治連合会」役員ともなると断然市役所へ行く機会が多くなる。
「市長公室 市民運動推進課」が担当窓口であるが、ありとあらゆる部署と深く関わり、行政の下請けのような仕事まで回ってくる事になってしまった。

最近、自治会長全体会議などで感じることは「自治会長」は地域住民の代表として、しっかり地域のことを考え、行政の対応に対し厳しい意見を言う会長が多いということである。
私は仕事柄、役所から請け負う立場に長年あるといつの間にか行政にものが言えないような感覚になっていたことに気がついた。

確かに会社の名刺を出すのと「自治会長」の名刺を出すのとでは、窓口対応が天地ほど違うのが面白い。
「自治会長」となると、市役所の職員は最敬礼とまではいかなくとも最大の配慮をして対応しているのがよく分かる。
と同時に地域のことはそこに住む住民が真剣に「よりよい街づくり」とは何かを考え、行政に正すことは正す、協力することは協力してこれからの次の世代に繋がる街と高齢者や障害者にもやさしい街をつくることを、この1年間の任期で微力ながら実現する一助となればと思うところである。