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                   ※紀伊山地は、深い山々が幾重にも連なり、人々の行き来も容易でない神秘性を帯びた所であったことから、古くから 
                      「聖なる山」 として考えられてきました。  
                       やがて、修験道の本拠・行場である 「吉野・大峰」、自然崇拝に起源をもつ「熊野三山」、真言密教の「高野山」の三大霊場が形成され、我が国の宗教・文化の発展に重要な役割をはたしてきました。  
                      ※かねてから、『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産にノミネートされていると聞き及んでいたので、去る6月5・6日の休日を利用して、旅行愛好者相集い、1泊2日の日程で訪ねた熊野の古道と霊場の一部を「デジカメ探訪記」としてまとめてみました。 
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                  | 馬越峠の石畳(三重県・海山町)撮影・2004.6.5 
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                  |    ※既に、マスメディア等で多くの報道がなされましたが、『紀伊山地の霊場と参詣道』は、世界遺産として、平成16年7月1日、中国・蘇州市で開催されたユネスコの第28回世界遺産委員会で世界遺産(文化遺産)登録が決定されました。その規模は、史跡・名勝などの495.3ヘクタール及び、環境・景観保護区域(緩衝地帯)11.370ヘクタールと紀伊半島の三県(奈良・三重・和歌山)、29市町村に及び国内の文化遺産では最大級となりました。 
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                  | 馬越峠・国道42号から分岐・伊勢方面からの入口付近 | 
                 
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                   ※世界遺産に登録された「参詣道」は、人々により、「熊野古道」として、古くから「霊場への参詣道」 
                      として守られてきました。そのルートは、多岐にわたり、峠越えだけでも「馬越峠」はじめ十数カ所のコースがあります。 
                      ※「馬越(まごせ)峠コース」 
                       今回訪ねた馬越峠コースは、三重県・海山町と尾鷲市の境を成す峠であり、石畳道が良好に遺存している峠道です。距離約2.8キロ、所要時間約2時間の道のりである。 
                       一面シダを敷き詰めた山肌に、苔むした石畳の古道が続く。途中、「夜泣き地蔵」や「馬越峠一里塚」、峠頂上近くには、「地蔵堂跡」や「茶屋跡」が残る。  | 
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                    「馬越峠コース」・案内版   | 
                 
                
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                   ※夜泣き地蔵 
                       
                       道案内人の話によれば、大正時代までは、石地蔵があったとされ、今は、自然石が於かれているだけで、いつの頃からか子供の夜泣きカン虫封じに効くと信じられた石仏です。 
                       
                       古道(美山町側)入口から約600メートル地点に有ります。   | 
                 
                 
                  | 夜泣き地蔵  | 
                 
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                  |    ※那智大社  
                     今回の旅の二日目は、「横垣峠コース」の古道探索を予定していましたが、前夜来の大雨のため急遽予定を変更して、紀伊山地の霊場として世界遺産に登録された「熊野三山」のうち、「熊野速玉神社」と「那智大社」及び西国一番札所の「青岸渡寺」 
                      、「那智の滝」を訪ねました。   | 
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                  那智大社 | 
                 
                 
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                  |  青岸渡寺  | 
                  那智大社から那智の大滝を望む  | 
                 
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             ※結び    
                 世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』は、万物、生命の根元である自然や宇宙に対する畏敬を、山や森に宿る神仏への祈りという形で受け継いできた日本の精神文化を象徴する世界に誇る文化遺産です。 
               
                 人類の遺産を保全し、祈りの心をたどり、植物をとらず、道から外れないように、大切に後世へ継承したいものです。 
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            【記2004.7.28A.K】  |