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東欧の都市開発視察研修に参加して

(社)日本補償コンサルタント協会 近畿支部
 企画副委員長  瀬川 叡

はじめに
  平成10年11月にチェコの首都プラハ、ハンガリ-の首都ブタペスト、オウストリアの首都ウイ-ンの三都市「都市開発視察研修」に参加する機会に恵まれ同行しました。もう一度訪れたい都市「プラハ」をご紹介します。
  プラハの街はブルタヴァ川を挟んで、西岸のフラチャニ地区とマラ-・ストラナ地区、東岸のユダヤ人地区、旧市街、新市街の5つのエリアに分れ両岸をプラハ最古の石橋であるカレル橋で結ばれている。特に印象に残った西岸のフラチャニ地区にある「プラハ城」と「カレル橋」をご紹介します。

プラハ城
  プラハのシンボルであるチェコ最大の城で、起源は9世紀後半にプジェミスル家の王子ボジヴォイが建てた聖マリア教会です。城内には大統領府が置かれ、教会、宮殿、博物館等の施設が公開されております。
  城内にある聖ヴィ-ト教会は荘厳な大小の塔が眼を引くゴシック様式の教会で、14世紀にカレル4世の時代に建設され、20世紀に完成したとか?。アルフォンス・ミュ-シャら、ア-ルヌ-ヴォ-の芸術家によるステンドグラスは素晴らしい作品です。「何世紀もの時間かけて、何を目的に、誰のために建てたのか?」又、聖ヴィ-ト教会の評価をするとすれば?・・・・等思いながら感激したものです。

カレル橋
  ブルタヴァ川に架かる東欧最古の石橋。15世紀初頭にカレル4世の命によって造られ、19世紀までプラハ城と旧市街地を結ぶ唯一の橋で幅10m、全長516mあります。
  両側の欄干には30体の聖人像が並んでいるその中には、東洋人を従えた聖フランシスコ・ザビエルの像もあります。橋の上には街頭ミュ-ジシャンや似顔絵描き等街頭芸人をみる事ができます。橋からプラハ城の眺めを目にするだけでもこの街を訪れた価値は充分にあります。

おわりに
  ほんの一部分しかご紹介出来ませんでしたが、1992年に世界で初めてプラハ全市がユネスコ世界文化遺産に指定され、「百塔の街」と呼ばれるほど教会が多く、ゴシック、ルネッサンス、バロックなど多彩な建築様式を見る事ができます。さすが街全体の色彩、空間、バランスの取れた街です。機会があれば是非尋ねてみてください。
  業界を取り巻く環境には非常に厳しいものがありますが、何か明るい目標を持ってがんばりましょう!。